静岡県焼津市で90年続く3代目の歯科診療室

歯周病治療

歯周病は、歯を支える周囲の組織の炎症の総称です。
成人の8割が罹患している歯周病の直接の原因はプラークです。プラークとは歯の表面に付くネバネバした物質で、いわば歯周病菌の塊です。歯と歯茎の間の歯周ポケットに入りこみ歯周病菌の巣ともいえるバイオフィルムを形成します。
この中にいる歯周病菌が出す毒素が歯茎の炎症を引き起こし、歯周病が進んでいきます。

 

こんな症状があったら要注意

1.歯茎からの出血する2.歯茎からの発赤、腫脹する3.歯茎がむずかゆい感じがする4.口臭が気になる5.起床時の口のなかがねばっこい感じがする6.物を咬むと歯が痛い、もしくは物を咬みきれない7.物がつまりやすくなった8.前歯が若いときに比べると出っ歯になった

上記の症状がひとつでもある方は歯周病の可能性があります。
早めにご相談ください。

歯周病の進行と治療

歯肉炎イメージ

1.歯肉炎

歯と歯肉の境目にプラークが付着すると、歯肉が炎症を起こします。歯茎の色が健康なピンクから真っ赤になり、磨くと出血しやすく、腫れて痛むこともあります。

軽度歯周炎イメージ

2.軽度歯周炎

歯肉の炎症が進行するとさらに赤く腫れ、磨くと出血します。また、歯の支持組織にも炎症が進み、歯周ポケットが形成され骨が溶け始めます。

中等度歯周炎イメージ

3.中等度歯周炎

さらに骨が溶け、少し歯がぐらつきはじめ、だんだん硬いものが噛みにくくなってきます。歯周ポケットは深くなり、細菌がさらに深部へ進入します。

重度歯周炎イメージ

4.重度歯周炎

歯の支えの多くを失い、骨が半分以上溶け、歯がぐらついて物が食べにくくなります。歯肉は赤く腫れて膿が出はじめ、口臭もひどくなります。最後には歯が抜けてしまいます。

ブラッシングによる プラーク除去

スケーリングによる プラーク・歯石除去

ルートプレーニングや歯周外科での治療

歯周病は生活習慣病です。

直接の原因はプラークですが、歯周病は生活習慣病の一つですので、メタボ対策と同じように積極的に生活習慣を見直して歯周病にかかりにくい身体づくりに取り組んでください。

気をつけよう7つの健康習慣

  1. 十分な睡眠
  2. たばこを吸わない
  3. 適正な体重維持
  4. 過度な飲酒をひかえる
  5. 定期的な運動
  6. 朝食を毎日食べる
  7. 間食をしない

歯周病は治療が終わってからの定期的なケアがとても重要です。
日常的なホームケアと、歯科での定期的なプロフェッショナルケア(PMTC)が大切です。

ホームケア(自分でできるケア)

ホームケアイメージ●日常のブラッシング

最も基本的なケアが、毎日の歯磨きです。毎食後、しっかりとブラッシングを行ってください。
歯間ブラシやデンタルフロスをあわせて使うと、より効果的です。

●セルフチェックによる早期発見

日頃のセルフチェックが歯周病の早期発見につながります。「歯茎が腫れてる」「血が出る」などの症状が出たら、すぐに受診しましょう。

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プロフェッショナルケア(PMTC)

PMTCで使用する機器「PMTC」を簡単に説明すると、毎日の自分で行なう歯磨きで落ちない歯の汚れを専用機器を用いてきれいにクリーニングすることです。

毎日、知らず知らずのうちに磨き残してしまった部分や歯ブラシでは磨くことができない歯周ポケット(歯と歯肉の間のみぞ)内の歯の根の部分もキレイに磨き上げて汚れを取り除きます。

定期健診について

毎日のブラッシングは欠かせませんが、自らのブラッシングだけでは全てのプラーク(歯垢)は取り除けません。口の中は生活習慣などで常に変化しています。だから歯科での定期健診が必要なのです。

●定期健診で行うこと

  1. 歯周精密検査(X線、歯周ポケット、動揺度の検査)
  2. ブラッシングの再確認
  3. 咬み合わせのチェック
  4. 生活習慣の改善のサポート
  5. プロフェッショナルケア(PMTC)
  6. 抗菌剤の塗布、フッ素塗布