小児歯科
虫歯予防の5つのポイント
1. おやつは毎日決まった時間に(糖質の制限)
虫歯の原因になる細菌は、砂糖に限らず、パンやごはん、おせんべいやポテトチップスから、強い酸を作ります。
すると、この酸によって歯が溶けてきます。食べ終わると唾液によってまた酸は中和され、歯のミネラルは元に戻ります(再石灰化という)。虫歯を作らないためには、時間を決めて食べさせることが大切です。
2. 歯磨きが好きになる事が大切(虫歯菌の除去)
子供が歯ブラシが嫌いにならないように工夫しましょう。嫌がる時は無理にせず、ガーゼなどを使って軽くぬぐってあげましょう。あせらず子供の成長を待ち、歯ブラシに慣らさせていけば充分です。
フッ素による予防法もございますので、歯ブラシが嫌いな子がいたら相談に来てください。
3. 離乳食の与え方には、工夫を(虫歯菌をつけない)
虫歯は感染症です。生まれたばかりの赤ちゃんの口には虫歯をつくる菌はいません。離乳食の頃から大人と同じスプーンなどを使うことで、お子さんに感染してしまいます。スプーンはお子さんのものと区別しましょう。
また、虫歯を作る菌をうつさない為にも、ご家族の口腔ケアが大切です。
4. 永久歯の予防(6歳前後の予防)
いよいよ6歳前後で大人の歯が生えてきます。6歳で生えるので6歳臼歯と呼び、咬むための中心的働きを行っていますが一番虫歯になりやすいのもこの歯なのです。
●虫歯になりやすい理由
- 生え始めたのに気がつかない
- 生えはじめは磨きにくい
- 噛み合わせの面が複雑で磨きにくい
当診療室では6歳時前後はその歯を特別扱いをし、特に注意深く検診を行っています。
5. フッ素塗布で丈夫な歯をつくろう(歯の強化)
フッ素は唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助ける効果や、歯の質を強化し、酸から歯を溶けにくくする効果、酸の生成を抑える効果があります。
定期検診や歯のクリーニングをして、自分でもきちんと歯みがきをした上で、さらにむし歯のリスクを減らすために利用するもの、それがフッ素です。
もし虫歯になってしまったら
当診療室ではまず治療する際、充分に子供と対話を取り無理に治療することはしません。まずは歯ブラシなどでお口の中に物が入るのが慣れてから治療するなど、お子さんが歯医者が嫌いにならなような工夫をしています。
当診療室の待合所には、キッズエリアを設けてあります。是非ご利用ください。